AOTY 2023

AOTY

久しぶりの更新が、Album of The Yearの記事に。(しかもずいぶん遅い。)

ちょうど更新が止まった昨年8月から無職中年は社会復帰し、新しい職場、新しい生活リズムに揉まれながら、いつしかブログが遠のいていたという次第であります。
長かった。人生初の無職期間がまさか8カ月にも及ぼうとは。

非正規雇用ならすぐに見つかるだろうと思っていたらまさかの苦戦。
我が身の市場価値の低さに直面し、咽び泣き打ちひしがれ、遂には学生時代以来のメンタルクリニックにも駆け込む事態となった。
そんな中、契約に至った会社様にはありがたくマゴコロを尽くしながらも、前職のようにブルシット・ジョブを押し付けられたりなどの搾取をされることの無きよう、この8か月間、慎重に慎重を期して労働を致していた次第であります。
このブログも書こうと思えば書けたかもしれませんが、まずは仕事と生活のバランス第一、いったんしばらく様子を見よう、ということで更新をストップしていました。
いやあ、色々あった。

そして音楽も色々あった。
2023年は非常に魅力的な作品がたくさんリリースされ、そして自分もここ最近では最もたくさん音楽を聴いた年となりました。

ついにSpotifyまで導入することになりました。

今までは音源購入にこだわっていたので、Spotifyの必要性が感じられず継続利用することが出来なかったんですけど、無職時代に貯金が底をつき緊縮財政を行っていたのもあって、背に腹は代えられぬということで導入に及んだ次第です。
必要性に迫られると何ごともスッと進みますね。

そしてSpotifyの素晴らしさに咽び泣いております。
とにかく自分が好きな音楽をひたすらオフライン再生にぶち込んで、家で、外で、聴きまくっています。
なにより新譜が出た瞬間にすぐ聴けるのがイイ。CD屋に行く必要も、ダウンロードしてプレイヤーにぶち込む手間もなくて、メシ食って椅子に座ったまま何気なくスマホを開いたら、おっ新譜出てんじゃーん!で、いきなりガチモードで聴けるの。最高です。
いや何年遅れの感想?という感じですが。

はい。前置きが長くなってしまいましたが、そんなこんなでやっていきたいと思います。

ざっくりランキングの評価基準を以下に示しておきます。
・陶酔感、トリップ感、美メロが芳醇である
・捨て曲が少ない
・ハイライトになる曲が多い
・オルタナティブな刷新性
・刺激的な実験性
・アルバムの完成度(構成やバランス、全体の流れやテーマ性など)

ではやっていきましょう。

ちなみに前回の記事はこちら
AOTY 2022

10.Animal Collective / Isn’t It Now?

前作リリース時のインタビューでメンバーが「もう1枚完成している」と言っていたのがこれですかね。おそらく前作『Time Skiffs』と同時期に録られたと思われる、双子の作品。
なので、前作同様、キコキコ手漕ぎで鳴らす謎楽器や、木琴その他で構成されたオーガニックな質感の楽曲が並びます。
そんな中、飛びぬけて主張しているのが、20分超のヒプノティックな長尺サイケデリア「Defeat」。
この曲以外はポップな小品が並んでいて軽快に聴けるのですが、アルバムのど真ん中に「Defeat」があるので、通しで聴いていると途中眠りに誘われるリスナーも多かろうと思います。
ただ、それは必ずしも悪い意味ではございません。
いつまでも終わらない美しいハーモニーと、さざなみのように優しく撫でまわすサウンドに身をゆだねるのはとても心地良い。
こんな曲が真ん中に居座ると、当然、外出時に歩きながら聴けるような作品ではなくなりますが、家の中で、もう途中で眠りに落ちてしまってもいいような心づもりで、ゆっくりと聴き惚れるのがいいんじゃないかと思います。
Animal Collectiveらしいノイズやシャウトでイガイガした刺激的なアシッドサウンドや、密度感のある高速早口ソングなどは1曲もないですが、癒しを求める今の自分には、ちょうどこういうまったりして優しい感じの音が沁みます。シングル曲が地味な感じはありつつも、なんだかんだ聴き込んだ作品でした。

9.Vinyl Williams / Aeterna

2022年の新譜に続きハイペースな新作発表です。相も変わらぬスピリチュアル・サイケポップが展開されていますが、今作はややおとなしめな印象。リスナーを幻惑させるオーロラのようなサウンドや、「Noumena」「Lansing」のようなドラマチックなポップ・ソング、「Feedback Dedicates」のようなリズム、そういった彼ならではの尖った部分が少ない作品です。2020年作の『Azure』と似た雰囲気。
しかし、だからといって微妙な出来というわけではなく、色んなパターンの曲が収められていて、フックが豊富に盛り込まれた甘いメロディも耳に心地よく、尖った部分が少ないだけで、全編飽きさせるところは無し。絵も描いて映像も作って、いろいろサイドプロジェクトもこなしている非常に精力的なVinyl Williamsの活動に今後も目が離せません。

ライオネル本人含む人物撮影が入っているMV、珍しい(笑)。

8.Yonlapa / Lingering Gloaming

端的に申しまして、優秀なソングライターとクリエイティブな楽器体がいる多才なバンドが、凡作を作るわけがない、そりゃ名作だよっていう感じの作品であります。
器用さゆえに手広くやり過ぎてとっ散らかる、という多才なバンドにありがちな罠にもハマらず、音楽的な探求が心地よい作品世界の拡がりをもたらしています。キャッチーでドラマティックなシングル曲「STAY」(これがガチシューゲで最高)を収録しなかったのもそのクオリティ・コントロールの表れでしょうか。
全体的に、ソウル、ジャズ、ネオサイケ、ドリームポップ、シューゲイズなどを等分に含ませたハイブリッドにして豊潤な高性能インディポップとなっていて、そこにしっかりと西洋音楽へのコモディティ化を免れるように、タイの風を感じさせる個性が香り立っています。
マジでもっと世界的に売れて欲しいバンドです。

7.Blur / The Ballad of Darren

Blurは、グレアムが脱退した後の『Think Tank』(2003年作)が、自分にとっては非常にガッカリする内容だったため気持ちが離れてしまい、以後デーモンのGorillazも含め、再始動後のアルバム『The Magic Whip』すらも聴いていないような始末でした。
じゃあなんで聴いたのか、っていうと、これが去年から常用し始めたSpotifyの影響で、ノエルの新譜を聴き終えると必ずBlurのこのアルバムがオススメで再生されてきたんですよね。
で、なんかOasisとBlurが同じ年に新譜リリースしているのも面白いなと思って、久々に聴いてみるかという気になったんですね。
そしたらなんと、めちゃくちゃ良かった。
「To The End」や「The Universal」のようなレトロでクラシカルなスタンダード・ポップス風のバラードで敷き詰められた、しっとりしたアルバムです。
秋から冬にかけての肌寒い夕方に聴きたい感じ。
最初はちょっとかったるいかな?と思って聴き流していたんですよ、Blurらしいパンクポップな曲も無いし。でも、メロディのフックがいつのまにかひっつき虫のように心のヒダに引っかかり、グレアムのひとクセのあるポップなギターサウンドが絡んだりもするから、なんかまた聴きたくなる。噛めば噛むほど味が出る、旨味の効いた沁みるアルバムです。
blurは昔からアルバム収録曲が多すぎ問題があって、「曲単位では好きなんだけどアルバム単位だと微妙……」と感じる作品が実は多い。故に一番好きなアルバムは『13』でした。曲がたくさん入っているアルバム(指標としては14曲以上)って、通しで聴いた時に流れが散漫なことが多くてあんまり好きじゃないのですよね。ところが今作はなんとblur史上最少の10曲。イイ感じでまとまってます。ゆったりした曲ばっかりだと思って油断しているとあっという間に聴き終えている。
今年も年末になったらまた引っ張り出して聴きそうですねぇ。

6.Noel Gallagher’s High Flying Birds / Council Skies

blurとノエルどっち上にしようかな~とずいぶん悩みましたが、ハイライトとなる曲の多さからノエルを上位に。
今までのノエル作品の中でもいちばんキャッチーな歌モノアルバムではないでしょうか。
しかもこれはOasisとはちょっと違う、The SmithsやNew Order、近い世代ではDovesなどを思わせる、マンチェスター出身者が生み出した憂いと湿り気を帯びた哀愁ソングの系譜に連なるキャッチーさです。
あんなにバカにしていたColdplayみたいな曲もあって笑いますが、それはもしかすると両者のバッグボーンにあるU2の影響かなとも考えると、興味深い。
迷走期のOasisみたいな煮え切らないメロディや、リアムが煽るような小手先のサイケでもない(ノエルの3rdアルバムのこと、いや俺は大好きなんだけど)、力強いソングライティングに、シンプルながら味わい深いバンドサウンドがある。ようやく強大なOasisの呪縛から逃れられた感のある、生き生きとしたムードがみなぎっています。
一方で、こういうタイプの曲をリアムが歌ってるのも聴いてみたいな~、とかつい考えてしまう往生際の悪い自分もいます。ダメですね。でもリアムもヴォーカリストとしてはあまり器用ではないし、実際こういう繊細な曲はうまく歌えなさそうなんで、別に再結成とかは煽りません。なんだかんだリアムもジョン・スクワイアとのコラボがハマってますし。お互いがライバル関係のように煽り合いながら、好きなことをやっていた方がいいような気がします。
しかし、今回のAOTY総じて言えるんですけど、ベテランがキャリアのピークを更新してくるかのような作品を出しまくってて、圧倒されますねえ。

5.People In The Box / Camera Obscura

ピープルの作品を聴くたび、日本のロックはなぜオルタナティブ路線を喪失しアニソン歌謡曲に一点集中してしまったのか……と考え込んでしまうんですが、そういった邦楽に対する愚痴に字数を割いていると長くなりすぎるのでここで止すとして、彼らが4年ぶりに新作を出してくれてほんとうにウレシイですよ、私は。
彼らはずっと邦楽ロックの脱構築を行ってきたように見えるし、いやそんな野心的な意図はぜんぜん無くて、ただ単に、現代社会の生活そのものをポップやロックで素直に鳴らし、そして歌おうとしたら、当然こうなりますよ、と笑顔で語る天然自然なアーティストのようにも見える。いずれにせよその試みは、セールスという側面から見たら失敗だったのかもしれないが、いまだにこうして音楽マニアたる私を飽きさせない、すみずみまでこだわり尽くす志の籠った作品を作っていることは脅威であるし、感謝感激の由であります。
心象風景を編み上げる歌詞は素晴らしく、アレンジも常に意表を突き、ときにユーモラス。そのうえ生活者の心を捉える同時代性まである。「自家製ベーコンの作り方」の一節、“秒で止めるアラーム”と、その瞬間に鳴る、薄暗い部屋に差し込む朝の光のようなサウンド。毎朝の生活のイメージを鮮烈に浮かび上がらせる、この一瞬が大好きです。

どうでもいいことですが、ピープルはMVになっている曲よりもアルバムのマニアックな曲のほうにお気に入りが多いので、こういう記事で動画をチョイスするのがもどかしいという悩みがある。ちなみに今作のお気に入りは前述の「自家製ベーコン」と「石化する経済」。でもこの「螺旋をほどく話」もけっこう好き。

4.Squid / O Monolith

去年の年末、渋谷のWWWXに来日ライブを見に行きました。サマソニで聴けなかった「Pamphlets」が聴けたぜ!と喜んでいたら、この新作で聴きたかった「If You Had Seen The Bull​’​s Swimming Attempts You Would Have Stayed Away」をやってくれなかった。あのベースが生で聴きたかったのに。という感じで見るたびに宿題が課されるSquidですが、それはそれとして、今作も良かったです。
イギリスの曇り空と、郊外の草原を想起するような荒涼としたサウンドスケープが心地よく、「Swing (in a dream)」や「The Blades」なんかは前作では希薄だったメロディ要素も入ってきており、ポップさが増しています。もはや「ポストパンクリヴァイヴァル」としてカテゴライズされる音楽ではなくなり、より広域な「オルタナティブ・ロック」へと変容しました。
一方、この作品は自分的には聴きなじみがある感じというか、懐かしい感じもしていて、これはミックスにジョン・マッケンタイアがいることも象徴しているけど、00年前後のシカゴやグラスゴーのインディ・シーンのニュアンスがけっこう出ていて、それプラス『In Rainbow』以降のRadioheadが混ざって聴こえる印象なんですよね。結果的にそれが作品全体に抒情性や、オルタナティブ・ロック的なダイナミズムを与えているように思えます。
前作のクラウトロックからポストパンク、さらにはテクノやジャズ、USインディやポストロックまで、縦横無尽に内包する謎生物感に惹かれた身としては、割と正体が分かる姿となってしまったところに、少し物足りなさを感じてしまったりもするのですが、むろんこれは非常に贅沢な批評。今回はたまたま自分がよく知ってる音楽に彼らが焦点を当てただけで、たとえば00年前後の音楽シーンを今まであまり耳にしてこなかったリスナーならば、得体の知れない危険な実験作、として楽しめると思います。それにまあ普通にこういうの好きだし。
ライブでの曲間のつなぎやアルバム外の単発曲で披露しているガチテクノな曲とか、サイケデリックなドローンインストとか、まだまだ彼らの未知なる部分はたくさんあるので、これからもまだ変わり続けるのでしょうね。
願わくばもっと、ライブが見たい。

3.Genevieve Artadi / Forever Forever

ジャズにロックを融合させたのがフュージョンというジャンルですが、その意味で彼女はまさに現代における正攻法のフュージョンの方程式で活動している音楽家です。ジャズをベースにオルタナティブ・ロックやドリームポップ、さらに元々のフュージョンから派生したカンタベリーシーンも入れ子のごとく融合を果たしており、久々に「こんな音楽をもっと聴いてみたい!」という欲求を湧きあがらせてくれました。
National Healthの1stやGilgameshの2ndなんかが近い音楽性ですが、彼女の場合、そこにブラジリアン・ジャズみたいなトロピカル要素も混ざっていて、その混ざり具合がそのままStereolabの『Milky Night』を彷彿とさせる部分もあり。こうやってあれもこれもと連鎖して色々聴きたくなるのも、良い音楽の特徴であり、音楽を聴く楽しみでもあります。
転調を多用した幻想的なコード進行とメロディ、温かみのあるバンドサウンド、そこにやわらかいジュネヴィーヴのヴォーカルがのっかる妙がたまりません。冒頭の「Visionary」からアルバムの最後まで、独特の南国的なパラダイス感に浸ることが出来、ほんとこの作品は去年かなりの回数聴きましたね。素晴らしい。

2.Slowdive / Everything Is Alive

つい先日、豊洲PITの来日ツアーを見に行きましたが、感無量ですよ。我がシューゲイズ人生に一片の悔いなし。いや、マイブラのライブ見てないからまだぜんぜん悔いあるけど、そういいたくもなるくらい満たされた気持ちでした。
というのも、この新作。まさか再結成のベテランバンドが2作目作ってくるとも思わないわけで、しかもその作品が前作を越えるどころかキャリア通しても屈指の出来、まさにキャリアの第2ピークという感じの素晴らしい作品だったから、余計に期待もデカかったし、満足感も半端じゃなかったんですよね。
シューゲイズ/ドリームポップは最近やる人が増えてきたけど、意外とアタリは少ない感じで、ハズレのパターンは大体ソングライティングが凡庸です。歌のエゴが無い分、メロディやコード進行の妙、アレンジのメリハリなどが無いと保たないのがシューゲイズというジャンル。そこいくとslowdiveはニール・ハルステッドという優秀なソングライターを擁しており、今作も脂の乗り切った哀愁のメロディを連発。なんなら名盤特融のある種の魔法がかかったようなムードすらたたえています。
少し1stを思わせるメランコリア。一方でサウンドは復帰後の力強いリズム隊が牽引しており、全体が深い霧のような浮遊感の中にあった90年代の作品群と比べると、広大な大地が空間をしっかり支えている感じで頼もしく、そして不思議と若々しい。
音の隙間の静寂や残響音の棚引きが雄弁に歌い上げるインスト曲を堂々と2曲目にいれてくるあたりも貫禄がありますよ。
マイブラとは全く違うシューゲイズの着地点を見せてくれて、本当にリスペクト出来るバンドだなと痛感しました。まだまだ行けそうですね。

1.Caroline Polachek / Desire, I Want To Turn Into You

最後に個人的な話となって恐縮なんですが、2023年の初め、私は四十にして無職となりました。会社が傾いて、当初やっていた仕事が無くなり、ヘンな古臭い日本企業に吸収されたのち、一日の大半の時間を非生産的な儀式や不条理な施策分析・報告資料作成に費やすなどいわゆるブルシット・ジョブに塗れ、精神を病んでしまったためでした。
物を作る仕事を再び探し求めて求職活動を始めようとしたものの、とにかく虚無感と希死念慮が鎌首をもたげてきて、求人サイトを眺めるだけで激しく消耗してしまい、何の成果も出ない日々。適応障害と神経症を発症していたことは後々判明するのですが、とにかく当時は妻が心配していたこともあり、ひたすら「死なないように」を心がけて「(考えても不安で不吉なことしか浮かばない)未来のことは考えず、目の前の手の届く範囲の楽しいことだけを考えよう」としていました。
ちょうどそんなときに出会ったのが、彼女の新譜『Desire, I Want To Turn Into You』でした。
少し風変わりなMV、エキセントリックな高音ファルセットや人力オートチューン歌唱、最初は流行りのレフトフィールドポップのたぐいかと思って警戒しながら聴き進めていましたが、音楽で得た知名度を利用してお説教じみたポリコレ伝道師しぐさをするような人ではなく、音楽自体を作りこむ音楽愛の強いインディロック気質の人である、ということが理解できてから一気に心を許し、過去作にまで遡りつつ、このアルバムの世界にのめり込みました。
全編を覆う力強い浮遊感と、甘美なメロディ。3人の歌姫ならぬ歌女神が織りなす「Fly to You」を頂点に、まるで天国にいるかのような心地よさ。決して音楽スタイルとしてのドリームポップと言うわけではないのですが、その効能は完全にドリーミー。穏やかな春、将来未定のふわふわ定まらぬ私の心は、この美しいポップアルバムの夢見心地なムードと共鳴して、そう僕はこういうのが好きだったんだ、と自分を取り戻しながら少しずつ癒されていったのでありました。
音楽にはたびたび人生を救われることがあって、またしても危ういところにそっと手を差し伸べられたような気持ちです。
このアルバムを聴くと、きっといつまでも、無職のあの春の浮遊感を思い出すことでしょう。
人生の局面と融合する音楽、というのはそれだけで他にはない何らかの特別な魔力を備えています。
文句なしの名盤だと思います。

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